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10月25日に全国公開を迎えたばかりの「がんばっていきまっしょい」。と仲上映後に行われたこの日の舞台挨拶には 、良く悦ネエこと村上悦子役の
最初の話題はそれぞれのお気に入りのポイント 。トップバッターとなった雨宮は自身の演じる悦ネエとヒメの関係が好きだと話す 。寝ている悦ネエにちょっかいをかけるヒメ、悦ネエの自虐にユーモアを交えツッコむヒメなど具体的なシーンを挙げながら「2人の関係性がすごく素敵だと思います」と力説。櫻木監督も「作品を作る上で一番最初に気をつけたところ」だと明かした。
伊藤は「ボートに乗っているシーンは本当にリアル。すごく疾走感があって 、風を切っているような 、自分が乗っているような気持ちになれる」と作中でも重要な要素であるボートの描写を絶賛。さらに「キラキラしたこの海を見てみたい 、松山に行ってみたいっていう気持ちになる」と風景の美しさにも言及した 。
キャラクター同士の掛け合いの緩急に注目したのは高橋 。「心地よいリズム感がはちゃめちゃに観ていて楽しいなと思いました」とダッコ 、イモッチが加わってのコミカルな会話劇に賛辞を贈る。長谷川も5人が揃った時の掛け合いが素敵だと話す。「会話の尺がタイトだという話もさせてもらったんですけど 、女子高生が5人話していたら被っていくというか、待って話すっていう感覚ってないじゃないですか 。そこがすごくリアルに現れていて、ちゃんとJKらしさがより出ていたたんじゃないかなと思います」とリアルなテンポ感も見どころだと伝えた 。
櫻木監督は2人から出たキャラの掛け合いについて 、90分ほどの尺の作品を作るにあたって会話のテンポ感が重要だと話す。「リー、ダッコ、イモッチには会話を転がす役割を持たせました」と彼女たちの裏の役回りを説明 。さらに「今回はセリフのテンポ中心で編集していきました 。先に音で編集した後に絵をはめていくという。音のテンポがベースになっています」と制作過程を明かした 。
鬼頭は作品の余白が好きだと話し始める。自身の演じたダッコを例に「お家が豪邸で、部屋はラブリー 、なのに部屋着はラフ 、お母さんも話には出てくるけど姿は見せない。その全部を説明し切らず余白を残しているのが素敵だなと思って観ていました」と感想を伝えた。櫻木監督はシンプル 、王道な作品だと今作についての考えを述べ、「逆に余白で楽しむような演出にしてあります」と意図的に余白を残していることを話した。
舞台挨拶の中盤には主題歌・挿入を担当したアイドルグループ・
僕が見たかった青空のメンバーは3週目の来場者特典で聴けるオーディオドラマやラジオにも参加 。雨宮は「監督の細かいディレクションにもみんな一生懸命応えていて 、すごいいいドラマになってると思います」とメンバーとの収録を振り返った 。また収録で雨宮はメンバーと仲を深めたそうで 、金澤をちゅんちゅん、柳堀をぽりぽり、雨宮をてんてんと呼び合っていることを明かす 。思わず笑顔が溢れる雨宮と、僕青メンバーのほほえましいやりとりが繰り広げられた 。
メンバーを代表して映画の感想を話した早崎は「『空色の水しぶき』が映画が始まった瞬間から流れ始めて、それがうれしかったです」と笑顔を見せる。さらに「私たちの楽曲とともに皆さんの名前がずらっと流れているのをみて感動しました」と初々しく話した。
挿入歌の「マイフレンズ」について同楽曲のセンターを務めた柳堀は「仲間の大切さ、友情をストレートに歌っている楽曲です 。劇中でもボート部が一致団結してがんばろうっていうタイミングで流れていて、それがすごくマッチしていました」と思いを伝える。同楽曲は映像がおおむね出来上がった後に制作されたと、櫻木監督は明かし「絵に合わせた形ですごくいい曲を作っていただけた」と賛辞を送った。
最後の挨拶では雨宮が「この作品は観てもらえたらきっとみんな好きになる作品だと思います。そして観るごとにどんどん好きになっていく作品、そして観るたびに新しい発見があり、新しい感想が生まれていく作品だなというふうに思います」とコメント。「皆さんが観て感じたものをすごく大切にして、そして周りの人と共有して『がんばっていきまっしょい』を広めていってくださったらうれしいです」と話し舞台挨拶を締めくくった。
「がんばっていきまっしょい」の原作は、愛媛県立松山東高校のボート部員だった敷村良子が、自身の経験をもとに執筆した同名の青春小説。1998年には田中麗奈主演で映画化 、2005年には鈴木杏・錦戸亮主演でドラマ化も果たしている。アニメーション化は今回が初 。舞台を現代に移し、愛媛県の高校ボート部を描く普遍的な青春ストーリーが最新のCGアニメーションで色鮮やかによみがえる 。
なおコミックナタリーではドラマ「がんばっていきまっしょい」で主演を務めた鈴木杏をはじめ 、ひと足早く映画を観た著名人からのコメントを特集で掲載中。映像や物語の魅力はもちろん 、悦ネエ 、ヒメ、リー、ダッコ 、イモッチの中からそれぞれの“推しキャラ”も教えてもらった 。
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